実はすごい技術!!今ではほとんどやらない階段蹴上の洗い出し仕上げを見よ!!2014-3-26 

階段洗い出し
階段洗い出し

左官の技術。洗い出しって何だ?

今回は外構、造園工事には無くてはならない『洗い出し仕上げ』のお話。

 

以前にも1発で仕上げる、洗い出し仕上げのことをブログでは書きましたが、

 

今回は2発で仕上げる洗い出しの方法です。

 

 

で、2発って何?ということですが、簡単に言うと

 

①発目・・・下地コンクリート

②発目・・・洗い出しコンクリート(仕上げ)

 

で2回コンクリートを使うので2発と呼んでいます。

 

 

1発仕上の良い点、悪い点は

 

・1回でコンクリートを打つので手間が省ける → 安い

・コンクリートミキサー車で運んでくるので、近くの建材屋さんからしか運べない → 地域によって入っている砂利の色が違う(仕上げの色を選べない

 

2発仕上の良い点、悪い点は

 

・下地から仕上げと工程が増え手間が増える → 高い

・砂利は袋つめのものを持ってきて、現地で練る。 → 仕上げの色が選べる

 

となります。

 

 

1発洗い出し仕上げ 地域によって色の差が出ます
1発洗い出し仕上げ 地域によって色の差が出ます
2発洗い出し仕上げ 色々な色が選べます
2発洗い出し仕上げ 色々な色が選べます

じゃあ、階段の蹴上って何?

表題には『階段蹴上の洗い出し仕上げ』となっています。

 

では、そもそも階段蹴上とは何でしょうか?

 

簡単に言うと 『階段にある段差部分のこと』 です。

上の写真では二つとも、蹴上の部分はレンガで作ってあります。

この方法は一般的によく行う階段の作り方です。

 

レンガで段差を造っていって、段差が出来た後にコンクリートを流し

洗い出し仕上げをします。

 

では、今回の『階段蹴上洗い出し仕上げ』はどのようなものかといいますと。

 

現在も受け継がれる左官の技術

 

蹴上部分も踏み面と同じ洗い出し仕上げです。

 

統一された美しさがありますね。

 

左官屋さんの話によると、この方法は非常に手間がかかり

高い技術が必要で、現在出来る職人さんも非常に少ないそうです。

 

今回やってくれた職人さんは、寺社仏閣などの左官工事を過去に相当数行っていて

『自分の腕がなまっていないか確かめたかった』というのもあり、工事を行ってくれました。

 

 

K山さん すばらしい腕です!!
K山さん すばらしい腕です!!

 

腕は鈍っていませんね!!すばらしい仕上がりです!!

 

職人不足でこれからの外構・造園業、いや建設業界はどうなっていく?

現在、弊社でお願いをしている職人さんは皆、技術もありすばらしい方ばかりなのですが

市場では慢性的に職人さんが不足しています。

 

調べたところ

建設職人さんの数は1997年の685万人をピークに2012年は503万人になり

15年前に比べて約1/4減っていることになります。

 

正直、やばいですね。

いくら良い図面を書いても、造ってもらえないんじゃ意味が無い。

 

外構のアルミメーカーなどはそれを見越してか、短工期で比較的簡単に仕上がる商品を

次々に開発していますが、それだけで本当に良いデザインが生まれてくるとは思えません。

 

このままでは、蹴上の洗い出し仕上げなんて夢のまた夢。

技術が死んでしまう。

 

とても大きな問題で、我々が直ぐに解決できるとも思えませんが

何とかしなければ、我々も存在している意味がなくなります。

 

解決方法考えないといけませんね!我々にも出来ることがあるはず!!

また、何が出来るか考えて書きたいと思います。

 

次は『コンクリートブロックってコンクリートじゃない?世界のブロックを調べていて分かった事』です。