【2015研修旅行④】鎌倉の大仏が教えてくれた、長く世に残るもの作る方法。 2015−7−18

本日は研修旅行の続きです。前回は鶴岡八幡宮で見たステンレスの灯籠と源平池に付いて書きました、

今回はその後行った鎌倉の大仏!!


ガーデンドクター柴ちゃんも思わず両親指を立ててしまうその存在感!!!

本日は日本最古の屋外大仏からお届け!!!

15年ぶりの鎌倉の大仏は変わらす私を迎えてくれた

鎌倉の大仏。日本最古の屋外にある大仏。750年程はここにいらっしゃるそうです。
鎌倉の大仏。日本最古の屋外にある大仏。750年程はここにいらっしゃるそうです。

こちらの大仏様。もう750年はこちらに座ってらっしゃるとの事です。

すごいなあ。

私が訪れたのは二十歳そこそこの頃でしたから、それだけでも軽く15年。

時が経つ早さに愕然とします。


昔は、ただ大きい大仏だと思っていただけでしたが、さすがに15年も経つと、私もただの大学生から

ガーデンドクターに生まれ変わり、気になる所が出て来ます。


まずは素材。


こちらの大仏。青銅で出来ているという事です。

今のお庭では銅という素材は殆ど使いませんが、青銅ならば750年は屋外でもOKという事が実証

されました。鶴岡八幡宮で見たステンレスの灯籠よりは持ちそうですね。

青銅というのは銅とスズと亜鉛等が混ざって出来たもの。

その当時に金属配合はこれがベスト!なんて基準があったのかな?ととても気になりますが、

こうして残っているという事は、その当時の人には分かっていたという事なんでしょうね。

昔の人々は本当に凄いですね。

鎌倉の大仏の頭の中が見える。首の茶色い部分は繊維強化プラスチックによって補強されている。
鎌倉の大仏の頭の中が見える。首の茶色い部分は繊維強化プラスチックによって補強されている。

鎌倉の大仏様は中に入れます。中から頭を見上げた写真が上の写真です。

当然ですが、中は空洞になっていますので、内側が見える事になります。

ここで気になるのが首の部分。繊維強化プラスチックで補強されています。

ガイドさんの話だと、日本の大仏で唯一、耐震補強がしてある大仏様がこちらの鎌倉の大仏なのだそうです。


大仏の中は当然ながら暑い。

当日は35度くらいあったんじゃないか?と思う程暑かったので、中はもっと暑い。

そんな中、ふと見ると大仏様の説明書きが!


何々、この大仏様。30回以上に分けて鋳造されている!!!

すごい!

ガーデンドクター柴ちゃんは屋外でRCコンクリートを作る事はあっても、

青銅の鋳造で何かを作った事はありません。

30回というと、もちろん手間はかかっていますが、気になるのが継ぎ目の問題

RC(鉄筋コンクリート)を作るときも同じですが、継ぎ目があると強度が下がるのです。

しかし、この注意書きには相当高い技術でこの大仏が作られたと書いてあります。

下の写真がその説明です。

当時の超ハイテク技術によって作られています。

改めて、長く持つ物って言うのは妥協の無い物なのだなと感じました。


私もガーデンドクター柴ちゃんとして、お客様に喜んで頂けるお庭、外構作りをするのはもちろんですが、

その空間を後世に残してもらえる空間に出来る様に、妥協無く良い空間を作らなければいけないと改めて

思い知らされました。


これからも、この守山区から笑顔が溢れる庭を沢山作って行きます!!!

がんばるぞ!!!