【ニラとヒガンバナの関係】花が咲いて強くて食べられる。ニラは最高の下草植物かもしれない。 2015-9-21

彼岸時期に咲くニラの花白くて可愛いです。
彼岸時期に咲くニラの花白くて可愛いです。

夏もいつの間にか去り、秋の大型連休真っ只中。シルバーウイークと言う名前も根付いてきたかなと言う感じですが、この時期に連休があると言うのは本当に良いですね。

ガーデンドクター柴ちゃんはポリシーとして、『お彼岸があけるまでは暑すぎるので植栽はしない』のですが、これからは大丈夫。植物にとってもお庭にとってもベストシーズンがやってきます。

彼岸を知らせるヒガンバナ

真っ赤なヒガンバナ。美しい。
真っ赤なヒガンバナ。美しい。

お彼岸と言えば、思い出すのがヒガンバナ。赤い花が印象的ですね。こちらのヒガンバナは多年草。名前の通り、お彼岸頃に咲いてくれます。その為にヒガンバナと名付けられたと言うのが一般的な説。そしてもう一つの説が、『これを食べたら、行く先は彼岸しかない』と言う事から由来。それもそのはず、このヒガンバナは有毒植物で、食べたら最悪、死に至るそうです。恐ろしや。

また、このヒガンバナ。その有毒性を嫌い、モグラやネズミ等が来ないようになるので、田んぼ等の畦(あぜ)に植えたりしたそうです。だから田んぼで見る事が多いんですね。

ニラはネギ属ヒガンバナ科の植物

群生してきたニラ。どんどんと株が増えて行っているような気がします。
群生してきたニラ。どんどんと株が増えて行っているような気がします。

今回ご紹介するニラはネギ属ヒガンバナ科の植物です。そう、ヒガンバナとは親戚のような間柄なのです。

だからでしょうか。同じ時期に花が咲きます。

 

白い花が奇麗ですね。この時期は下から花があがって来ます。

台湾等ではこの花を食べる専用のハナニラが有るようです。

食べた事無いですねぇ。食べてみたいな!

因にこのハナニラは、以前紹介した紫の花が咲くハナニラとは違いますので、ご注意下さい。

 

今日紹介しているニラとは違うハナニラ。これは食べられません。
今日紹介しているニラとは違うハナニラ。これは食べられません。

今回紹介しているのは、本当のニラ。餃子やニラレバで使うニラです。

ニラは種でも増えるし株分けでも生える。

コンクリートの隙間に生えたニラ
コンクリートの隙間に生えたニラ

こちらはブロックとコンクリート土間の隙間20cmくらいに生えているニラですが、毎年どんどん増えて行っています。株でも増えるし、きっと種も落ちているんだと思います。

以前はこちらに草がボーボー生えて困っていましたが、今はニラ。

香りを嗅いで見ると・・・・

ニラの香りがしますね。自撮りをすると画像がデカくなり過ぎます(汗)
ニラの香りがしますね。自撮りをすると画像がデカくなり過ぎます(汗)

しっかりとニラです。

ニラの匂いの成分は硫化アリルという物だそうで、ネギやタマネギと同じ物だそうです。

ニラって独特な香りだと思っていたのですが、ネギと同じだったなんて・・・知らない事だらけですね。

 

ニラの良い所は、切った所からまたどんどんと生えてくるという事。

年に何回も収穫が出来るそうです。

ニラの一番美味しい時期は11月から4月と冬場。

今は花が咲いてしまうので、こちらに養分が行ってしまうという事でしょうか?

 

これからが本番という事になるなら、今の花が終わった頃に一度刈っておくのが良いかもしれませんね。

 

でも、ニラって下草として使われる事は殆どないと思います。

何故なら、そんな苗が売っていないから。

 

殆どのお庭屋さんは、苗を植えてお庭を作る事が殆どだと思いますが、ガーデンドクター柴ちゃんは結構種に挑戦しています。

 

ニラも簡単に育つようなのでチャレンジしてみたいですね。

 

花も楽しめて、夏の暑さにも冬の寒さにも強い。そして、食べられる。

自然を楽しめる最高の下草になり得る植物だと思います。

 

そういえば、以前、ツバキ城やタンポポハウス等で有名な建築家の藤森輝信さんが『ニラハウス』を作っていましたね。これは、屋上緑化の一つの方法としてニラを選択していました。

それほど過酷な環境に耐える植物という事ですね。



良い植物ですね。


ガーデンドクター柴ちゃん秘密の下草に認定できるよう、実験を開始してみたいと思います!!!

楽しみです。