まだ庭で枕木使ってるの?その枕木シロアリだらけじゃない?2015-10-27

枕木はシロアリに食べられてしまいます
枕木はシロアリに食べられてしまいます

今日のブログはキツイ題名からはじまりましたσ(^_^;)

しかーし!この事実こそ、お庭や外構を作るお客様に知って欲しいので、分かりやすい題名にしてみました。

庭に枕木はガーデニングブームで火がついた庭園資材

植木と枕木の雰囲気はとても合うのですが・・・
植木と枕木の雰囲気はとても合うのですが・・・

私の記憶だと、お庭や外構に枕木が使われ出したのは、大体今から15年くらい前に日本に巻き起こったガーデニングブームの頃。その頃はとにかく枕木、枕木という感じで『枕木+植木=オシャレ』みたいな感じでした。


その頃は枕木をお庭に使うのはまだ珍しかった為、天然木の柔らかい感じと植木の感じが一般に受けました。
枕木はそれ自体にある程度重さがあるので、埋めれば土留めとしても使えるし、床にも敷く事ができる。また、天然木なのでチェーンソーがあれば加工もある程度自由。
じつは、そんなに便利に色々使える庭園材料は他には無いのです。
私の予測では、流行った背景に『値段の安さ』もあったのでは無いかと思います。当時は日本の線路に使われていた枕木がコンクリートにかわる為か、結構市場に出回っていたと聞いていました。
JR大曽根駅の線路。本線はコンクリート製の枕木。複線は天然木の枕木を使っているようだ。
JR大曽根駅の線路。本線はコンクリート製の枕木。複線は天然木の枕木を使っているようだ。

また、ブームに乗って海外からも沢山の枕木がやってきました。

こちらも新品と中古品色々あったと思うのですが、中には既にシロアリが入っているものも有ったようです・・・

 

そうなると、また特定外来生物みたいなお話になってきてしまいますね。

 

そのせいか、そうで無いかは分かりませんが、その当時に施工した枕木は今えらいことになっている(はず)だと思います。

枕木は線路をひくために使う資材

名鉄引山駅の線路に敷かれている枕木
名鉄引山駅の線路に敷かれている枕木
枕木とはそもそも一体何で出来ているのでしょう?

 

日本ではクリ、ヒノキ、ヒバなどの耐久性のあるものや、ブナが多く使われた。この他にも堅い広葉樹であるニレやナラも使われたという。腐朽対策として、クレオソート油による防腐処理が開発された。この処理については日本工業規格 (JIS) で規定されている。耐久性の低い樹種では山や製材工場でのざらしにしておくと枕木として使用される前に大きく劣化してしまう。このために国鉄では耐久性の低い6樹種(ブナ、シデ類、トチノキ、カンバ類、ハンノキ、ミズキ)については伐採直後の丸太の状態、もしくは製材工場で加工後すぐに防腐処理を行うように求めたという[1]。(ウィキペディアより抜粋)

 

簡単に言うと、『線路を引く為の土台に使う木を防腐処理したもの』と言う事が言えると思います。

また、ウィキペディアには各素材の枕木の耐久年数がのっていました。

それによると

 

防腐処理前だと

・クリ 7-9年

・マツ 3-5年

・ブナ 2-3年

 

防腐処理後だと

・マツ 11-12年

・ブナ 14-25年

・ニレ 13-19年

 

とのことです。

やはり使用する素材によって大きく耐久年数が変わりますね。

また、防腐処理後のブナやニレの例からは現場の状況によって使用年数もかなり変わると言う事が分かります。

しかし、そもそも中古の枕木なんかは使用済みなわけですから、そこから更に使うとなるとよっぽど気をつけて使わないとすぐ駄目になってしまう気がしますね。

土留として使ってある枕木。実は中は一大シロアリ帝国になっている為、時々この様なおが屑が出てくる。
土留として使ってある枕木。実は中は一大シロアリ帝国になっている為、時々この様なおが屑が出てくる。

こちらの写真は弊社で使っている枕木です。

施工から14年経ちました。

中はもう一大シロアリ帝国になっているはずです。あー、怖。

実際にシロアリに食われた木製テーブル

こちらの木製テーブルも施工から14年。限界が来ていたのですね。シロアリちゃんの住処となっていました。
こちらの木製テーブルも施工から14年。限界が来ていたのですね。シロアリちゃんの住処となっていました。

こちらは施工から14年経った柴垣グリーンテックの庭においてあった木製のテーブルです。

見事にシロアリの住処です。

 

強度的には全く問題ありませんでしたが、シロアリの上で何かをしようという気にはさすがになれませんでしたので、このたびリニューアル。

まっさらの天然木でやり直しました。こちらは腐食、シロアリの心配の要らない材木です。
まっさらの天然木でやり直しました。こちらは腐食、シロアリの心配の要らない材木です。

全く同じようにして作り直しましたが、今回の天然木は腐食とシロアリの心配の要らない、既に加工済みの天然木です。枕木ブーム以降に出てきた商品ですが、とても高機能なので本当にありがたいです。

柴垣グリーンテックで行う天然木のウッドデッキなどの製品は今はほぼこちら。

お客様からもとても高い評価を頂いています。

 

こちらの優れている点は、枕木と違ってクレオソートなどの油が入っていないことです。

やはり、油いっぱいの枕木では、人の乗るデッキは作れませんからね。

ガーデンドクター柴ちゃんはもう枕木を使わない

このように、普通の枕木には耐久年数があり入れ替えが必要であると言う事が分かりました。

はじめは安くて良い素材だと思っていたものでも、10年経って入れ替えしないといけないとなると、結構お金もかかってくる。

本当のプロはこういう点をお客様に伝えないといけないと思います。

確かに、よっぽど良い条件で使えばもちも長いかもしれませんが、上の写真のように土から離れた状態の木でもシロアリの餌食です。

そうなると、ガーデンドクター柴ちゃんとしては枕木をお客様に勧めることは出来ません。


しかし!この雰囲気。いいですよね!

素材としては好きでは無いですが、ガーデンドクター柴ちゃんも枕木のかもし出す雰囲気は大好きです。


でも使えないとなると困ったなーとなります。

そんなときはこちら!

コンクリート製の枕木です。

 

これなら、シロアリに食べられる心配もかなり減ります(シロアリはコンクリートも食べてしまうので100%安心は無いですが・・・)。

 

また、かなりの精度で枕木を再現しています。

正直、写真で見た限りでは木なのかコンクリートなのか分かりません。

 

メーカーさんは凄いですねえ。

しかし、それを販売しているアマゾンも凄い。

一般の方が自分で購入してDIYで作るのでしょうか?

因みにコンクリート製の枕木は、かなり重いです。

購入される際はその点を考慮されるほうがよいと思います。

 

ということで、ガーデンドクター柴ちゃんが枕木を使うときは、こういう安心素材を使うことにしています。

 

もし、あなたのお庭で『枕木を既に使ってあると』か、『提案されたお庭に枕木がいっぱい使ってある』と言う場合は、このあたりを考慮してちゃんと使ってあるのかどうかをよく検討されるのがよいと思います。

素敵なガーデンライフをお過ごしくださいね!

 

施工例はこちら
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