【巨匠に感動!③】ガーデンドクター柴ちゃん、フランク・ロイド・ライト建築が小さいのか錯覚。2015-11-14

フランク・ロイド・ライト設計の国の重要文化財はモジュールが小さい?いえ、S氏がBIGなのです。
フランク・ロイド・ライト設計の国の重要文化財はモジュールが小さい?いえ、S氏がBIGなのです。

昨日まで、第一回第二回とフランク・ロイド・ライト氏設計の自由学園・明日館をお伝えしましたが、内容が素晴らしすぎて、中々進みません。

こうして書いていくと、改めての発見もあるし、自分の勉強にもなります。

今日もできるだけ、お伝えしていきたいと思います。

動態保存のモデルとなっている自由学園・明日館

動態保存のモデルになっている自由学園。明日館。ここが使用できるなんて驚きだ!
動態保存のモデルになっている自由学園。明日館。ここが使用できるなんて驚きだ!

実はこの明日館(みょうにちかん)。「建物は使ってこそ活きる」という考えに基づき、誰でも利用する事が出来るんです!!!これって凄いことでは有りませんか?

その用途は色々で、


・コンサートや発表会など

・パーティー

・勉強会や会議

・ウエディング


等をこちらで行う事が出来るようです。

それも、25人入れる会議室が、平日の一時間2800円!!!

激安では無いでしょうか?

(24名入る名古屋駅近くの貸し会議場を借りても、一時間4860円とかでした。)


実際に行った日も、おばちゃんが「これからここで体操するのよ!」と言って楽しそうに来館されてました。

これは本当にうらやましいです。

イスが並べられていました。これから合唱のお稽古でも始まるのでしょうか?
イスが並べられていました。これから合唱のお稽古でも始まるのでしょうか?

食堂はライトのデザインが爆発している

この照明器具もライトがデザインしている。何とモダンなデザインだろう。90年たった今でも最先端な感じがするのは自分だけだろうか?
この照明器具もライトがデザインしている。何とモダンなデザインだろう。90年たった今でも最先端な感じがするのは自分だけだろうか?

そして、昨日のブログでたどり着けなかった食堂です。

ここは本当に感動的。外の光を巧く取り込み、幾何学的な装飾で飽きることの無い空間を作り出しています。また、ライトはこの空間に合うイスなどもデザイン。

食堂のイス。特徴的な赤いライン。コレだけなのに凄くカッコいい。
食堂のイス。特徴的な赤いライン。コレだけなのに凄くカッコいい。
普通の家には無い、創造的で素敵な窓だ。
普通の家には無い、創造的で素敵な窓だ。

やはり、良い建築には良い家具。

昔は今ほど物があふれているわけではなかったので、イスもデザイン豊富にあったわけではないですもんね。どうせ注文ならデザインするか!となるのも普通かも知れません。

いや、そんな考え方じゃないな・・・なんていったって世界三大建築家の一人ですから。

当然デザインしますね。

ホールとホールの上にあるライトの博物館

食堂へ上がる階段。中二階になっているので階段の段数が低い。
食堂へ上がる階段。中二階になっているので階段の段数が低い。

これは食堂へ上がっていく階段です。段数は少な目。なぜかというと食堂が中二階になっているから。

そして、この階段の上がりきったところから反対方向にまた階段があり、そこがライトの博物館になっていました。

ライトの小さな博物館。ライト君人形が正面に見える。
ライトの小さな博物館。ライト君人形が正面に見える。

そもそも、この当時にこの中二階の発想がすばらしい。というか、こういうスキップフロア構造ってライトが考えたもの?そう思っても不思議ではないですね。ま、その辺は建築家では無いのでしりません。

ホールの暖炉の上の空間がちょっとしたライトの博物館になっている。
ホールの暖炉の上の空間がちょっとしたライトの博物館になっている。

ここには色々とライトに関する資料が置かれていて閲覧自由。

さすが自由学園。ライトの事を好きな人が難しい資料を楽しそうに読んでいたのが印象的でした。

ホールの窓をライトの博物館から撮影した様子。
ホールの窓をライトの博物館から撮影した様子。
このホール。下はカフェスペースになっている!ワオ!はやくお茶したい!
このホール。下はカフェスペースになっている!ワオ!はやくお茶したい!

そして、このホールスペースを上のライト博物館から見下ろした写真です。

このようになっています。

カフェスペースではお茶を飲みながら、何かの打ち合わせをされていました。

もうこの空間にいるだけでオシャレ人。こういう気持ちにさせてくれる建築って凄い。

ホールも凄い格好いい

ホールにある暖炉。当然のことながらこの後ろにある窓が一緒に撮影できない。空間を伝えきれないのが残念。
ホールにある暖炉。当然のことながらこの後ろにある窓が一緒に撮影できない。空間を伝えきれないのが残念。
90年前にこの間接照明!エクステリアデザイナーはこういうところを勉強しなければいけません。
90年前にこの間接照明!エクステリアデザイナーはこういうところを勉強しなければいけません。

ライトデザインが爆発。

また、進めなくなります。

デザインされた照明器具一つ一つも凄いですが、間接照明を入れているこちら。

90年前にこんなことをするなんて・・・

ライトが生まれたのは1867年。この頃日本は幕末で、まだ坂本竜馬が生きていました。

そんな時代からこんな事が出来た。我々ももっと進化しなければなりません。

この空間の広がり感は本当に素敵。
この空間の広がり感は本当に素敵。

そして、このホールと上のライト博物館に格好いいライトのライトがありました!

タリアセン
タリアセン

いつ見ても素晴らしいデザイン。


でも、安心してください!!!

アマゾンで買えちゃいますよ!


21世紀も素晴らしい時代です!!!


惚れ惚れするようなデザインですねぇ。

 

 

ここで、ガーデンドクター柴ちゃん心の俳句

 

『柴ちゃんも いつかは欲しい タリアセン 財布の中身が たりゃーせんがや』

注:たりゃーせんがや(名古屋弁)の標準語訳は「たりないじゃないか・・・」

おあとがよろしいようで・・・


明日もこの続きです!お楽しみに!!!