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【上志段味で外構を作る⑤】自宅の1期外構計画の際に気を付けたポイント! 2021-7-8

【上志段味で外構を作る⑤】自宅の1期外構工事が着工!気を付けたポイントは?
【上志段味で外構を作る⑤】自宅の1期外構工事が着工!気を付けたポイントは?
皆様こんにちは!名古屋市守山区で外構と庭の専門店をしている、イギリス帰りのガーデン&エクステリアデザイナー『ガーデンドクター柴ちゃん』がお送りする柴ちゃんブログ。

 

前回は、【上志段味で外構を作る④】これが面倒!上志段味で1期外構をするときは76条申請が必要!いうブログでした。

 

今回はガーデンデザイナーが自分の家をたてるお話の続き、その⑤です!

 

上志段味の区画整理地で1期外構計画時に気を付けるポイントは残土

上志段味で私が1期外構の計画をするときに気を付けたポイントはずばり残土。

 

私が購入した土地は区画整理地でしたので、あらかじめ土地の造成は終わっていました。

 

普通はこの土地の高さを設計GLとして家の平らな面にすることが多いです。

 

しかし、その考え方だと必ず出るのが残土。

 

基本的に家というのは基礎の部分が設計GLから10から20cmくらい埋まっています。

そのため、基礎を作るときには今の地盤から10cmとか20cmくらい掘らないといけないわけです。

 

当たり前のことなのですが、これだと掘った後の土が出てきます。

 

私たち、外構やお庭の工事をするときにも残土は出てきます。

 

実はこの残土を処分するのが今はすごく値段が高いです。

土地によって様々ですが、残土として出てくる土の質によっても値段は違う。

もし少しでもタイルのかけらや瓦なんかが入っていると、もう残土として処分してもらえなくて産業廃棄物扱いになることもある。

 

そもそも、土を含めて土地を買っているので、いきなり財産を捨てることになるわけです。

それもお金を払って。

良い土質だったらなおさらもったいないですよね。ちょっと意味が分からないです・・・

 

では、どうしたらよいか?

 

私が選んだ方法は、設計GLを既存地盤から上げるという方法です。

残土を出さない→設計GLが上がる→池がより見えるようになる

設計GLを上げることによて見える景色は変わってくる
設計GLを上げることによて見える景色は変わってくる

これまでもお話してきましたが、私の家の計画で最も重要だったのが景色。

借景をして生活をするというのが理想だったのですが、土地の高さを高くすれば当然見えるものが変わってきます。

 

私は隣の池を見たかったので、できるだけ高い方が良かった。

 

しかし、家というのは北側斜線というのがあって、北側の土地に決められた具合に日の光があたるようにという事も考えなければいけませんので高さの制限も出てきます。

 

この辺りはしっかりとハウスメーカーさんと打ち合わせをしなければいけないところです。

こういう事からもしっかりと外構計画を考えるハウスメーカーさんを選ぶメリットはあると思います。

 

また、基礎工事の際どれくらい土を掘るかというのもポイントです。

 

1期の外構工事をする際に宅地の造成もすることがあるのですが、ハウスメーカーさんによって造成高さはいろいろ。

 

私の場合は、どれくらいの高さにしておけば残土が出ないかをハウスメーカーさんと打ち合わせしたうえで設計GLを決めました。

残土を捨てないように造成工事を行いました
残土を捨てないように造成工事を行いました

この写真を見ていただくと、手前のブロックから10cmくらい下がったところに土があるところと、さらに下がった場所があるのがわかると思います。

さらに下がった場所はこれから、ハウスメーカーさんが下地の砕石を敷きならして基礎を作る地盤を整えていきます。

 

ここで注意したいのは設計GLを上げると、当然周りのブロックの高さが高くなる可能性があるという事です。

 

上志段味の場合、宅地の造成はしてあるけど外周のブロック積がしてあることはほとんどありません。

 

もちろん、1期外構は施主持ちなので、設計GLが上がるとブロックを積む高さが増えるので金額も増える可能性があります。

 

そのあたりは、残土の金額とブロック積の高さの金額どちらが高いかという事になりますので、計画の際そこまで考えた方が良いと思います。

 

また、設計GLを上げるという事は駐車場と宅盤の高低差が出てきて階段の段数や土留めが増えるというデメリットもあります。

ここは2期の外構工事の範囲になることがほとんどなので、やっぱり2期工事のこともあらかじめ考えて家の計画は進めていった方が良い。

 

ここまで書くと、1期外構工事も2期外構工事も家を建てることと密接に関わっているという事がわかると思いますが、ここまでは中々ハウスメーカーさんの方で話されることが少ないのではないでしょうか?

 

既存宅盤=設計GL

 

これは常識だと思われがちですが、本当に自分の家でも当てはまる考え方なのかをしっかりと考えた方が良いと思います。

造成計画も76申請で必要

ここで重要なのが、前回の④でお話している76条申請。

 

76条申請には既存の土地をどの程度切盛りするか(切土、盛土)という事を申請しなければいけません。

 

先日、箱根で大変な土砂災害があり心が痛いのですが、報道では盛土のことを盛んに言っています。そうです、宅地造成では切土盛土があることが多い。

 

こういった部分で行政のチェックが入るというのはやはり重要なので、76申請面倒ですが大切ですね。

 

このあたりのことを含めて、事前に外構計画を考えるというのは上志段味で家を建てるにはとても重要だと思います(もちろん、上志段味以外の場所でもおなじなのですが・・・)。

 

実際に建てたものからのおすすめとしては、

 

① 外構計画をちゃんと考えることのできるハウスメーカーさんと契約する

② ①がだめなら外構屋さんからの提案をしっかりと受け入れてくれて融通をきかせてくれるハウスメーカーさんと契約する

 

正直、初めてのことだから皆さんわからないことが普通です。

 

一生に一度の大きな買い物。しっかりと地に足をつけて計画して建てたいですね。

 

次回の自宅シリーズは【上志段味で外構を作る⑥】自宅の1期外構工事の際に気を付けなければいけないポイント!です。

以上、今日も良いブログが書けました!皆様のお陰です。ツイてる!ありがとうございました!!!
 
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